今から25年くらい前、ミハエルシューマッハというF1ドライバーがいました。
不慮の事故で、現在は意思の疎通も難しくなったようですが、詳しい病状の報道がないためよくわかりません。
私はこのF1ドライバーがすごく好きで魅了されていました。今回は、このシューマッハについて思ったことを書きたいと思います。
私の中のF1のヒーロー
私はちょうど高校生から大学生の最初くらいの時、
深夜にフジテレビでやっていたF1グランプリ
をよく見ていました。
そういえば、鈴鹿サーキットにも一度F1見にいったなあ…
F1って、見てみるまでは「あんな同じ場所をグルグル回って、それ見て何が楽しいんやろか?」って思っていました。フォーミラカーって、見た目も全部同じに見えますしね。
ところが!
見てみると、実にいろんなドラマがあるんです。

まずタイヤ。
タイヤってレースの中で必ずと言っていいほど交換するタイミングが来るんです(今のレギュレーション知らないので変わってると思いますが)。
普通、車持っていてタイヤ交換するって言っても5年ごととかですよね?
F1って1レース持たないんです、タイヤが。そして、タイヤがすり減っている状態だと、曲がらない、止まらない状態なのでまともに走れなくなるんです。
じゃ、タイヤを交換するんですけれど、それが一回ピットに入らないといけないわけです。このタイミングで、せっかく1位だったのに5位とかに落ちていってしまったり、逆に5位だったのに1位になったりするんですね。
タイヤ交換も30秒の予定で入ったのに、クルーが手間取ったりすると、それで予定していた位置に戻れなかったり。
もぅ1レースの中に何度もドラマがあるんですね。
そしてガソリン!
これもドラマを生みます。
F1カーって、車重もめちゃくちゃ軽い。それだけにガソリンをたくさん入れると重くなって加速が遅くなったりコーナリングスピードが落ちたり、タイヤが早く消耗していまいます。
一方でガソリン多く入れておけば、給油の回数を減らすことができるので、ピットロスを減らせる。これもチームの作戦があるんですね。
これらの面白さに気がつき、よく深夜にF1を見ていました。
当時のF1中継の音楽が松本孝弘の曲だったというのも良かったですね。
前置きが長くなりましたが、その時に圧倒的に強かったのが、フェラーリのミハエルシューマッハでした。マクラーレンメルセデスのミカハッキネンと首位を競っていました。
んー懐かしい。これがほんと見ていて面白かったです。
そして何よりシューマッハのいいところは「紳士!!」
相手が怪我するような無理なことは絶対しない。それでも強い!めちゃくちゃかっこよかったです。
まさかの突然の事故報道
そんなシューマッハが、2013年バカンスでスキー中に事故で頭部損傷し、植物状態と言うショッキングなニュースを聞いた時には、なんだか嘘みたいな感じでした。

別に会ったこともない人ですが、自分にとってはヒーローみたいな感じで、すごくショックだったことを覚えています。
私はちょうどICUで働いており、頭部外傷がどれほど重症で、後遺症を残すか、その人らしさを失ってしまうかと言うのは嫌と言うほど見てきました。
これもやはりショックを受けた要因かもしれません。
ところが、つい最近、シューマッハが改善傾向にある、意思疎通は難しいけど、と言う報道を見て「シューマッハはまだ生きていたんだ!」と嬉しくなりました。
あれから10年以上経ち、失われた機能が今更回復することはまずないでしょうけれど、彼らしさを無くしているのかもしれませんが嬉しかったです。
人の命ってわからない
F1ドライバーが、レースや練習中に命を落とすって、ある意味職業病というか、本人も家族もある程度覚悟の上かもしれません。

いくら安全性が向上しても、300kmを超えるスピードで、あの小さな車体を走らせていること自体が非常にリスクです。
かつ、速さを競うレースですので、いつ何時危険な目に遭うかわかりません。
ただ、シューマッハの場合はスキー中でした。まさか、本人もここで?という思いだったのではないかと私は思います。家族ももちろんそうだったでしょう。
人の運命や命って、いつどうなるか本当にわからないものだなと思います。
シューマッハはいつまでも、医療を受けながらでも、生きながらえてほしいと思う反面、自分もいつどうなるかわからないということを学ばせてもらった気がします。
まとめ
最近も時々、テレビでF1をしている気がしますが、なんかハイブリッドになりつつあるような感じです。
多分主な動力源は変更になり、途中でブーストなんかもして抜かしたりしているようですね。
以前に比べたらもうわからないし、見なくなってしまいました。
今回は、ふとニュースで見かけたシューマッハの久しぶりの報道が嬉しくて、記事を書きました。今という時間を、大切にしながら生きていきたいですね。
本日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。