子育てに絶対的な正解はないと思います。
でも、「間違い」はあると思いますし、「親が子供にどのように接するか、育てるか」は子供にとって非常に重要であると思っています。
私は、子育てにおいて「勉強ができる」「良い大学に入る」ことよりも「自分は生まれてきてよかった」「人生が充実している」ということの方が大切だと考え、これをコンセプトに子育てをしているつもりです。
今回は、そんな子育てで大切にしていることについて書いてみたいと思います。

勉強ができることを第一に考えがち
自分が親になってみると、良かれと思って子供に「英才教育」を施しがちです。
通信教育をしたり、
塾に通ったり、
親の口癖が「勉強しなさい」になったり。
学校から持って帰ってくる成績表に一喜一憂したり。
私も、もちろん子供の成績が良いと嬉しいですし、勉強ができると良い学校、良い大学に入れ、そこでは真面目な良い人たちと人間関係が形成できるかもしれません。
また、勉強ができると将来入れる学校や会社、職種の選択肢も増えると思います。
ただし、それが本人の満足・幸せにつながっているのか、ここが重要です。
もし何か自分で決めた目標があり、そこに辿り着くために勉強をしたい。これは迷うことなく、全力で応援するべきですね!
ただ、小さいうちからそう思う子供はあまり多くないでしょう。
小中学から例えば勉強ばかり強いられていることの「デメリット」について考えてみます。
- 自由時間が少なく、遊ぶ時間が少ない
- いろんなことを試して失敗する機会が少ない
- 運動量が減る
- 親が言う通りにしか動けなくなる(自分で決められない)
- 勉強ができることに対するプライドが高くなりすぎる
私はこう考えるので、小さい頃から勉強だけに投資することはしてきませんでした。
(むしろ良い自転車買ったり、山登り行ったり、アクティビティに全力投資!!)
ただし、そろそろ中学生で受験などのためにもある程度勉強ができることは必要な時期になってきました。
「勉強は自分のためにやるものだよ」
「勉強は受験のためと、勉強の仕方を学ぶためにするもの」
「勉強ができないと、将来の自分の選択肢を減らすかもしれないからできる時にしておいた方が良い」
と言うことは伝えるようにしています。
あとはやるかやらないかは本人次第で、どうなりたいかの情報提供はしますが、選択するのは本人次第です。
生まれてきて良かったと思えること
私は、子供が十分自己肯定感を持てるよう育てたいと思っています。
「自分に自信が持てる」
「自分は親や周囲の人たちに大切にされている」
「自分は生まれてきてよかった」
こう思えるように、育てたい、関わりたいと思っています。
小学校の時、息子が非常に短期間ではありましたが不登校になりました。
学校での人間関係が原因だと聞いています。
こんな時、「子供が自己肯定感を持てるよう育てたい」と言うのが私のコンセプトであったため、「果たして自分の関わりはどうだったか?」と言うことを深く反省する機会になりました。
これから社会に出ていくと、主に自分一人でさまざまなことを考え、判断し、時には失敗し、へこみ、それでも生きていかなければいけません。
果たして、そう言うことを伝えられていたか、そう言う支えができていたか。
親として、子供への関わり方を再度考え、見直す機会になりました。
結果的に、保健室登校を経て、今は無事に学校に行けるようにはなりましたし、色々と頑張って取り組んで活動もしています。
自分の生い立ち
私の母親は小学校の教師をしており、まさに強烈な教育ママでした。
母親自身が小さい頃勉強したかった、大学も行きたかったから自分の息子にはそれをさせたい、と言うことで勉強を強いられ、私はそれに抗えず、自分で考えることもやめ、大学まで進学しました。
昔は子供に言うことを聞かせるため、学校でも家庭でも「体罰、暴力」が当たり前でした。
我が家も愛の鞭がよく使われていました。
言うことを聞かない、失敗すると要は「叩かれる、殴られる」わけですね。
でも、これは現代では許されません。
親にこうして「力」で言うことを聞かされてきた人は、子供なりに「暴力で他人をコントロールしても良い」と学ぶわけです。
自分の思い通りにならない時には、「力」で言うことを聞かせる人間に育つわけです。
私は、そうはなりたくなかったので、自分なりに勉強もし、日頃から「自分がそういう子育てをしない」ように注意はしております。私は、そうやって愛の鞭で育てられた人間ですので…
こうして育てられた私は、なかなか生きていく意味や自分に自信が持てず、苦労しました。同じような思いは、少なくとも子供にはさせたくないと思っています。
私の母親は、私が22歳ぐらいの時に病気で亡くなりました。
そこからある種、私は解放されたというか、親の束縛から離れることが精神的にできて、少しづつ人生が変わってきました。でも、結構遠回りの人生でしたね。
今でも時々思いますが、もしこの「母親の死」がなければ、親の精神的な管理下から解放されずに、社会的に自立もできず、結婚もせずぶらぶらしていた可能性が高いと感じています。

親は自分と同じ苦労を子供にさせたくない
私も、私の親も、自分の子供に自分と同じ苦労をさせたくないというのは一緒でした。
私は、私の子供に自分と同じ苦労はさせたくありません。
ただ、そこで自分の経験や感触だけでなく、どのような関わりがベターなのか勉強し続けることが独りよがりの子育てにならない「コツ」ではないかと思っています。
多分、これを読んでくれている皆さまも同じではないでしょうか?
自分なりに、でいいので「自分がしている関わりは正しい(ベター)だろうか?」と問い続けて、できる限り調べたり勉強し続けることが今できる精一杯のことだと考えています。負の財産を子供に引き継がないために
まとめ
こうして子育てで「どうやったらいいんだろう?」と疑問に思い、子供のためを思って色々調べ、努力されている方はもうそれだけで「オッケー!!」なんだと思います。
親自信があまり思い詰めないこと、自分自身が人生を楽しむことも非常に重要です。
親も一人の人間であり、いずれ子供は巣立って自分の人生を歩み始めます。
その時、親の人生にぽっかり穴が開いてしまってはいけません。
子供のためを思うと共に、自分の人生もしっかり生きていきましょう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。