雑記

後輩育成の方法や考え方について

4月。

多くの職場で、新人が入職してくる時期となりました。

新入職の皆さんは、まさに期待と希望と、そして不安を抱えながら新しい場所でスタートを切っていることと思います。

一方で、多くの職場でこれから右も左も分からない新人を育成していく必要があり、毎年多くの労力を割いているのではないか、と思います。

優しく育てるのか、一方社会の厳しさを教えるのか、最近の新人はすぐやめる、退職代行を使うなど、この時期特有の話題はいつの時代になっても同じようなものですし、それが多くの職場の悩みでもある証拠だと思います。

今回は、自分の経験も踏まえつつ、後輩育成についての方法や考え方について4点ほど書いてみました。よろしくお願いします。

失敗も経験と考える

人は失敗を通して多くのことを学びます。失敗は、成功や成長の糧となることを理解し、見守る姿勢が大切です。

自分が看護師になった当初、やはり右も左もわからず色々な失敗をしました。

滅菌物を落として不潔にしてしまったり、アンプルを落として割ってしまったりはまだマシな方。酸素化が悪いな、と思って深夜に医師に報告し診察依頼したら、酸素の接続チューブが外れていたりしたこともありました…。

まだまだ思い出せば、多くの失敗を経験し成長してきました。

例えば、平成11年に横浜市立大学病院で起こった患者取り違え事件を発端とする、絶対あってはならない間違いもありますが、それは誰がやっても間違えないシステムを導入するべきです。

そのような失敗以外の失敗は、経験することで学ぶことが多くあります。それをできるだけ本人に経験してもらい、その失敗から学んでもらうことが100回口で指導するより身に染みてわかります。自分が痛い思いをすると、二度と同じ失敗をしなくなります。

失敗しないように口を酸っぱくして言うより、やってみて致命的な失敗にならないよう、遠くで見守っているくらいのスタンスが成長のためには必要ではないかと思います。

仕事を自分で抱えず、周囲に任せてみる

私の周囲には、他人に仕事を任せられず全部自分でチェックしたり、実施しないと気が済まない方がいます。

自分の気は済むかもしれませんが、

周囲のスタッフは判断や責任取る機会を奪われており、自分の頭で考えることもしなくなります。

最後の責任は取ってあげるから、仕事を任せてみる。

大事な部分は報告、連絡、相談してもらうとして、あとは任せて自分で考えてやってみてもらう。そのような環境で、人は職業人として成長するのではないかと考えます。

必ずフォローする

任せる=放置する、と言うことではありません。

仕事は任せてみるけれど、決して任せっきりにするのではなく、任せた相手の能力に応じてフォローが必要です。仕事を任せっきりで放置するのは、任せるのではなく、丸投げしているだけです。これは相手の成長にはつながりません。自分の仕事を、自己都合で放り出して負担を軽くしている以外の何者でもありません。

細かなフォローや確認があるからこそ、仕事を任せることができ、そして任された方も自分で考えて実施していけるのだと思うのです。

自分は必ず歳をとる

私は看護師になったのが30歳と遅く、体力の充実している20代前半で看護師になった同期の人たちの体力を「羨ましいなー」と思っていました。それが、今やもっと歳をとり、体力も無くなってきています。

まさに、自分の加齢をさらに実感しているのです。

肉体面の衰えと同時に、記憶力が落ちたり、めんどくさいなーと思うことも増えてきました。誰しも、気力体力が充実した状態で、いつまでもバリバリは働けないのです。

私は、現在の職場で多くの後輩と接してきましたし、現在は学校での講義担当や新人研修も一部担当しています。ですので、多くの若い世代の方達と日頃から接する機会があります。

その若い世代を見ていると、最近は自分が歳をとってきたせいか、「これからの未来」を感じます。若いからこそ感じている「不安な表情」が、私には未来を期待できる姿に見えます。

成長する素質があるからこそ、現状に不安を感じているんだと思います。

我々は、いずれ歳をとり、自分の考え方が時代遅れになります。判断能力も鈍くなり、独りよがりになってしまう時がきます。それを常に自覚しておくことが大事です。これを乗り越えていくためには、組織として次世代の育成は不可欠な問題です。老害が幅を利かせている組織は、これからの未来に起こる課題を乗り越えていくことができないでしょう。

若い世代は新しい時代を築いていく人的資産です。

そこに期待し、時には裏切られますが諦めずに育てていく。これが大事だと最近よく思うようになってきました。

まとめ

私が現在の職場に入った時も、お局的な先輩に「最近の若い子はさー」って言われました。

最近も、同僚の方が「最近のZ世代の若い子達は・・・」と言っているのを聞きました。正直、聞き飽きました笑。

この言葉って、3000年前のエジプトの遺跡の壁画にも描かれているらしいです。一体何千年、人間はこの言葉を言っているのでしょうか…

年寄りが、人生の先輩として後輩に歩み寄って育てていく。それくらい、大人であってもいいのではないでしょうか。だって、これからの未来を支えていくのは若い世代なのですから。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。本日も、頑張っていきましょう!

ABOUT ME
janeyle
みなさん、こんにちわ。 とっくんのブログ管理人のJaneyleです。 何か新しいことをしたい!と意気込んで当ブログを開始いたしました。まだ何かに特化したブログとまではいっていませんが、隙間時間や通勤時間などに読んで楽しんでいただけるよう日々の記録を書いていこうと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、簡単な自己紹介をさせていただきます。 私は40代男性で看護師をしております。 家族は妻と、小学生の子供2人、そしてインコとメダカを飼っています。 ブログ名に入っている「とっくん」は、私の小さいことのあだ名です。今回、ブログを新たに始めるにあたり、わかりやすいので入れることにしました。 私はサラリーマンを経て看護学校へ入り30歳でようやく看護師になりました。 そこから約15年看護師をしております。 看護師経験はICUが長く、約10年間ほどICUや救急外来で勤務しておりました。 そこから感染管理認定看護師を取得し、現在はその仕事をメインで行なっています。 皆様に楽しんでもらえるブログを作っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA