私は看護師をかれこれ15年程度しております。
そんな私の、看護師になったきっかけを書いてみたいと思います。
世の中、最近は男性看護師も非常に多くなってきて、珍しくなくなりましたね。ただ、私が看護師を目指した時はまだやはり男性はかなり少なく「男性の仕事」という印象もなかった気がします。
そんな中でも、なぜ看護師になったのか書いてみたいと思います。
中学生の時は医師になりたかった
私は子供の時、当時はやっていたキャプテン翼とか北斗の拳とか、そういった漫画を見るのを親にある程度制限されていました。読んでいいのは手塚治虫とかだけ、みたいな。
その影響もあり、ブラックジャックが好きで、中学生の時に「将来進路どうするのか?」と親に聞かれた時に「医者になりたい」といったことを覚えています。
その時、両親はなんていったか??
「医者だけはやめてくれ。医学部はお金がかかるから。」
だったら聞かないでくれよ…と正直思いました。結局、私がどうしたいかではなく、親が思うように進学させられるんだろうなーとこの時思いました。
でも医療に興味を持ったのは、昔読んだブラックジャックの影響だと言えますね。
大学卒業してから、やりたいことを探した結果
上記のような結果、私は自分がやりたいことを言ったり探したりすることなく親の言うまま、大学まで進学し、ろくに勉強もせずダラダラとした日々を過ごし、なんとか卒業しました。
ちょうど就職氷河期の世代で、遅れて就職活動を少ししただけの私は、当然入れる会社もなく、プータローをすることにしました。
大学卒業と同時期くらいに、母親が白血病になり約1年の闘病でなくなりました。祖母もくも膜下出血で障害が残り、こちらも1年くらいの療養の後亡くなりました。
この経験があってか、職業安定所で仕事を探している時に「医療」の業界で働いてみるのもいいかなと思い、とある病院の看護助手として主に介護(おむつ交換とか食事介助、入浴解除など)の仕事をしてみることにしました。
この時の上司の勧めもあって、その後看護学校に進学し看護師になりました。
なってみて良いこと、悪いこと
仕事をしていて、患者さんに感謝されることは非常にやりがいにつながっています。お金の報酬とともに「人から感謝される仕事」というのは、ライフワークになりやすいと思います。
私も今まで、多くの人の命の瀬戸際に出会ってきました。
特に救急やICUで働いていた時には、突然やってきた命の選択や瀬戸際に本人や家族は直面し、取り乱し、時には医療者に怒ったり泣いたりしながら、というのを多々経験してきました。
そんな場面を私に今まで多く経験させていただいた患者さんや家族には、本当に感謝しています。
一方で、「医療を受けるのは当然の権利」「時間外でも24時間いつでも対応するのが当たり前」などカスハラのような場面も以前よりは多く経験するようになり、困ることも多いのが現状です。
少し前には「お前たちを訴えるからな。俺には〇〇病院の医者の知り合いもいるから」と言われました。こういったトラブルケースは時間も労力も非常にかかるため、こちらとしてもある程度患者や家族との距離感は大事と思うようになりました。
また、給与面でもなかなか報われません。
看護師は一般的に給料が高いと言われますが、夜勤や超過勤務ありきの話で、経年ではなかなか上昇しないと感じています。かといって、特段頑張っても成果がわかりにくいので、実質他の業種に比べて収入面では不満が残ります。
まとめ
どの仕事でも、「良いところ」「悪いところ」もあるため一概にどうだったとは言えないところはあります。
私の場合は、ここまで看護師やってきて良かったとは思っています。多分看護師にならなければ、今の奥さんとも出会わなかっただろうと思いますし…
ただ、他の選択をしていれば、それはそれで違った人生があったのではないかなともおいもいます。
と言った感じで、今回は今の私の「看護師」という仕事について書いてみました。
本日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。